こんにちは、ポップジャパンPRチームの酒井です。
最近はPCで作業することが増えてめっきり字を書く機会が減ってきています。
皆さんはいかがでしょうか?
思い出せない漢字、増えてきてないですか?
私は先日、手帳にメモしながら存在しない変換キーを探していました。
手遅れです。
さて、本日はそんな書について、デザイン書家の中尾美苑さんにインタビューしてきました!
インタビュー
本日はよろしくお願いします。読者の方に向けて簡単に自己紹介をお願いします。
デザイン書家の中尾美苑です。
幼い頃に先生から字が汚いと言われて書道教室に通い始め、字を書くのが好きになり、その頃の気持ちのままに今も「想いを形に」することをテーマに活動しています。
想いを形にする、というのが美苑さんの活動のテーマなんですね。
では、ご自身の作品に対してのこだわりについてもお聞かせください。
実際に作品を見てお話したほうが分かりやすいかもですね。
こちらは8/12-13に開催した平和大通りのAkari Matsuriというイベントで行った書道パフォーマンスの習作なんですけど、色や線についても意味を意識して書いています。
この作品の場合だと風を動かす、風動と書いてあるんですが、風って色々種類があるじゃないですか。
優しい風、そよ風、突風、台風。
同じものでも場面によって違う表情がある、人生もそれと一緒だなと思ったんです。
人生の場合は優しい風だけじゃなくて、時には吹きすさぶような強い風も必要ですよね?
確かに平坦な人生よりも時には大きな衝撃を受ける様な出来事も必要かもしれませんね。
そういうことです!
その強い風にもただ身を任せるんじゃなくて、自分で風を動かせるような、自分でそれを乗りこなすようなそんな人になりたい、なって欲しいという思いを込めてこの作品を手がけました。
いろんな形をしたブルーの線が様々な風、右上に伸びる黄色が、待っている未来は輝いているという希望の色、そして中央に入っている金色が自分の中で持っている軸、芯のようなものを表しています。
字もそのイメージしたテーマに従って力強く書いています。
なるほど、ストーリーを美苑さんの中で解釈して、それを書という形に起こしていくわけですね。
この風動以外の作品もなんというかストーリーを感じますね。(記事の最後で!)
ちなみに美苑さんの思う作品のここを見てほしい! という部分ってありますか?
線の美しさについてはこだわりがあります。
力強い線、流れる様な線、そんないろんな種類の線があって、それに魂を込めています。
同じように書こうと思っても同じにはならない、二度とは同じものが書けないのでそういった一瞬を切り取る芸術性をもって、書というものが身近でありながらも美しいものなんだと再確認して頂けたら嬉しいですね。
私も作品を生で見せて頂いて、改めて字の持つ魅力を再確認できたように思います。
次はポップジャパンと共同でスタートした社内装飾についてのお話をお伺いいたします。
社是や社訓の代筆についてはよくご依頼を受けたりされるんですか?
社長さんや経営者さんの多くに、大事にされている言葉があるんです。
そういったものを改めて書に書き起こしてほしいというご依頼はよくいただきます。
それをただ書くだけではなく、私だけの表現をもって、インテリアにもなる飽きない書、そういった形に仕上がるように取り組んでいますね。
普段から目にする、目にして欲しいものですから文字情報だけでなくそのデザインなどにも注目されていらっしゃるわけですね。
では最後に、これから社是や社訓を装飾として製作してみたいという方に向けて自由にメッセージをお願いします。
形に残すことで単純に見る機会が増えますよね?
その度にその社是や社訓について思いを巡らせて胸に手を当てる、そんな時間のきっかけになるんじゃないかなと思います。
代筆の他にも、レッスンをしてご自身で書いていただくこともできますので、是非大切にされている言葉を一緒に形にしてみませんか?
ありがとうございます!本日は様々な作品を拝見して大変勉強になりました!
作品自体の絵力がすごいので記事でもたくさん紹介させていただきます!
こちらこそありがとうございました!
まとめと作品写真
ということで美苑さんの作品の一部を撮影してきました!
力強い線に流麗な線、ビビットなカラーに淡いカラー。
作品ごとに毛色が違うその表現力に大変感銘を受けました。
字の持つ意味やその形などについて改めて考えてみる、そんなきっかけになりますね。
美苑さんのインタビュー後はなんだか無性に字を書きたくなりました。
帰社後、思いのままにペンを走らせたのですが、最初の一文字目から字を間違えました。
こんなとき欲しくなりますよね、変換キー。
ポップジャパンのページからもご依頼お待ちしております!
中尾美苑さんのホームページ
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