地域を繋ぐキャラクター 山野芋子の新着ぐるみお披露目に潜入

こんにちは、ポップジャパンPRチームの酒井です。

皆さん、最近着ぐるみ着ていますか?

私は着てないです。

さて、今回はポップジャパンがお手伝いさせていただいた着ぐるみのお披露目にお邪魔してきました。

 

ということで今回お邪魔したのが、三次市吉舎町に位置する広島県立日彰館高等学校

着ぐるみ制作をしたいということでやり取りを重ねていたこともあり、そのお披露目を我々も一目見たいと駆け付けました。

お披露目の場は、オンライン形式で各地の学校が地域活性化の提案や実践を発表する「遠隔教育サミットin広島」。

県内のみならず新潟県の学校とも繋がる大きなイベントです。

そちらで披露されたのが、日彰館高校の卒業生が考えたイメージキャラクター「山野芋子」の新しい着ぐるみ。

以前より手作りの着ぐるみを制作しイベントなどにも参加されていたそうなのですが、長く使っていく・後輩たちにも受け継いでいくことを考えて今回着ぐるみを新調されたとのこと。

手作りの着ぐるみ

山野芋子はその体に多くの吉舎町らしさがモチーフとしてちりばめられています。

体は名産の山の芋、足には広島県双三郡八幡村(現在の三次市吉舎町)生まれの画家奥田元宗が愛した赤、烏帽子には吉舎に工場のあるカイハラデニム、といった具合にローカルな吉舎の魅力が詰め込まれているんです。

そしてそれらの要素を活かしたまま新調した着ぐるみがコチラ。

いかがでしょうか、過去の着ぐるみのイメージを崩さずに、それでいてよりキャラクターらしさが表現できているんじゃないでしょうか。

それもそのはず着ぐるみを制作するにあたって、着ぐるみ制作班の生徒さんたちの声を伺いながらバランス感や細かいディテールの落とし込みを行ったんです。

校内でも公には初めての披露ということで発表を見ていた生徒さんの間でもどよめきというか感嘆の声が漏れていました。

発表を見守る生徒さんたちの照れ笑いのような表情が非常に印象的でした。

 

発表の後、着ぐるみ班の生徒さんたちにインタビューを行いました。

制作に込めた思いや完成度について伺ってきましたよ。

着ぐるみ班の皆さん

──まず、新しく着ぐるみを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

もともと地元企業の協力を得て手作りで着ぐるみを作ったんですが、それが長く使っていくうちに傷んできたんです。

内側に針金でフレームを作っていたんですが、それが徐々に曲がってボリューム感が失われたりして。

なので、長く使っていくためには着ぐるみを新しくする必要があると感じました。

──では、今回新調した着ぐるみについて最初に見た時はどう感じましたか?

卒業生が作った山野芋子のイメージに近づいてよかった、と思いました。

山野芋子は全身に吉舎の魅力をちりばめられているので、そういった細かいディテールが活かされたまま新しく綺麗になったのを見た時は感動しました。

前の着ぐるみも多くの方のご協力を得て作ったこともあって愛着があったので、その魅力を変えずに可愛らしく作って貰えたことがとても嬉しかったです。

──今日は他の生徒さんにも初披露ということで。実際に着てみてどうでしたか?

本当に自分がキャラクターになったような感覚がしました。

他の生徒も小さく手を振ってくれたりして、着ぐるみの魅力ってこういうところだなと改めて感じました。

あと、着心地も良かったです。

肩の部分にクッションがあったり、見た目よりも軽かったりで快適だと思います。

──着ぐるみの仕様についてはたくさんコミュニケーションを取りましたね。中でもこだわった部分はどこでしょうか?

顔と体のバランス、そして腕の仕様です。

体が縦長になり過ぎない、可愛らしさを意識したデザインにはこだわりました。

顔の位置が少しずれるだけでもイメージがかなり変わってしまうのでそこはもともとあった山野芋子のイメージを崩さないように意識しました。

腕に関しては、中から棒で操るものではなく実際に手を入れて動かせるものにして欲しいという要望がありました。

モノを持つことができるというのもありますが、人と触れ合える感触を残していきたいという思いからです。

両方を上手く取り入れたデザインで製作して頂けたので、もう感謝しかないです。

──そう言っていただけると嬉しいですね。では、最後にこれから「山野芋子」にはどうなって欲しいですか?

山野芋子というキャラクターは地域のつながりから生まれたキャラクターなので、そのつながりが大きくなっていくことを望んでいます。

今後は町内から町外に、徐々に活動の輪を広げていきたいと思っています。

吉舎といえば、というキャラクターになってくれると嬉しいですね。

また、今回この制作に携わってきたことで自分自身も出来ることが増えたように思うので、そういった経験も含めて後輩たちにも山野芋子を受け継いでいってもらいたいなぁと考えています。

──インタビューのご協力ありがとうございました。今後の山野芋子の活躍、期待してます。

 

ということで、今回は日彰館高校の山野芋子のお披露目についてご紹介いたしました。

地域の特産をキャラクターで打ち出していく、キャッチ―で明確な目的が見える着ぐるみでしたね。

今後もポップジャパンは山野芋子並びに日彰館高校の生徒さんたちの活躍を見守ってまいります。

是非、皆様も山野芋子を見かけることがありましたら優しく応援してあげてください。

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