こんにちは、ポップジャパンのCR(クリエイティブ)戦略部です。
CR戦略部はデザインなどの業務を社内・社外問わず請け負う部署で、実際に業務の中で多くの方が抱える悩みなどをクリエイティブな手段で解決してきました。
そんな実務の中で、多くの方が「デザインについての不安」を抱えているように感じます。
本日のウェブマガジンでは、そんな不安を抱かれやすいデザインについて、その中でも特に我々の日常に身近な「文字」のデザインに着目して、重要な3つの観点を確認していきます。
不安を抱える方がこの記事を読み終わる頃には少し自信を持って文字のデザインを決定できるようになると嬉しいです。
書体とは
同じ文字を表すときにその字形にも様々な種類がありますよね。
それが狭義ですが「書体」「フォント」と呼ばれるものです(以下書体)。
現在ではそんな書体の種類も増え、日頃の書類作成等でも「どれを使ったらいいの?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
現代はそれだけ日常にデザインというものが溶け込んでいるのです。
文字の形
さて、目で見て感じる印象ということですのでさっそくサンプルをご覧ください。
まず1つ目の観点は書体自体の「形」が持つ印象です。
代表的な書体である
「ゴシック体」と「明朝体(みんちょうたい)」の2つに登場してもらいました。
この2つを比べて、簡潔にパッと見た時の印象を表すと
ゴシック体では「強さ」を、
明朝体では「上品さ」を印象として感じませんか?
文字の隙間
さらにこんな言葉も見てみましょう。
まったく上品では無い言葉ですが、なぜか優雅な印象や高級感さえ感じてきませんか?
不思議ですよね。
実は意図的に上品さをUPさせやすい仕掛けをしています。
そして、これが2つ目の観点の「文字間」です。
文字間とは読んで字のごとく、文字と文字の間の事です。
上記の「とりのふん」では、文字間を広くしています。
文字間が広いと余裕のある印象を感じませんか?
高級なものとの相性が良いですね。
今度は文字間を詰めてみましょう。
詰めすぎると読みにくいですね。
文字が全て平仮名なこともあり、文字ごとの区切りをパッと見で判断しづらく、読みにくさどころかストレスさえ感じさせてしまいます。
そんな時、それを解消するのが本日3つ目の観点の「大きさ」です。
文字の大きさ
文字間の調整に加えて、「の」を少し小さくしました。
どうでしょうか、読みやすく感じませんか?
文章の内容について頭の中でイメージをするとき、考えるのは名詞や動詞、形容詞の比重が大きいこともあり、助詞のサイズは小さくしてあげると読みやすさと同時にイメージしやすさも向上させることができます。
手で文字を書く時は無意識に「の」や「は」等をちょっと小さく書いていたりするのも、実は我々が頭の中で文章のメインとなるものを自動で判別しているからなのです。
こういった助詞の文字サイズについての工夫は、テレビ番組のテロップでもよく見る事が出来ます。
この記事を読み終えたら、お手すきの際にテレビ番組を是非一度ご覧ください。
字幕やテロップに含まれるその工夫が今日は手に取るように感じられると思いますよ。
まとめ
さて、本日は「文字」の印象について3つの観点から皆さんと一緒に確認してみました。
いかがでしょうか?
ちょっとの工夫で文字ってこんなに面白いんだ! と感じて頂けたなら幸いです。
またデザインでのお悩みを解消しに来ますのでお楽しみに!
ポップジャパンでは様々なジャンルのデザインを手がけております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
お待ちしております。
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