Premade Labが仕掛ける! イベントとサポートで身近なeスポーツ体験を

こんにちは、ポップジャパンCR戦略部の谷矢です。

皆様は、前回の「プロに聴く」企画記事をご覧いただけたでしょうか?

記事でeスポーツのテーマにしてからというもの、CR戦略部の中でもふとした時にゲームの話題になることも。社員の年代のばらつきなど関係なしに、懐かしのレトロゲームから最近のPCゲームまで幅広く話題に上ります。

そんなプチブームに乗り、今回も続いてeスポーツのテーマ。前回記事を「eスポーツとは?」とするならば今回は「eスポーツをするには?」でしょうか。

広島のeスポーツの競技施設にして普及活動の拠点「esports space PremadeLab」へ、eスポーツに関わる事業やイベント企画、加えて身近なところから始めるeスポーツについてのお話をお伺いします!

 

eスポーツ施設で出来ること

今回お話を伺ったのは合同会社プリメイドラボの大窪さん。eスポーツ施設「esports space PremadeLab」を運営されています。

合同会社プリメイドラボの大窪さん

本日はよろしくお願いします!

谷矢
谷矢

早速ですが、eスポーツ施設「esports space PremadeLab」とはどのような場所なのかお伺いしたいです

大窪さん

「esports space PremadeLab」eスポーツで競技化されているゲームが最新設備でプレイできる施設です

昨年12月初旬に5台のPCを構えてプレオープンし、今年1月中旬にグランドオープンしました。現在はPCの台数も8台に増え、小学生から50代まで幅広い年代の方にご利用いただいています

ずらりと並ぶゲーミングチェアとPCたち

谷矢
谷矢

横にずらりと並んだPC!ゲーム用のPCには高性能なパーツやデバイスが複数必要なので、ゲームがしたいと思い立ってもすぐには始めることができないんですよね。ここなら到着したらすぐ始められる

大窪さん

そんな万全の設備をカジュアルに利用できるのが強みのひとつです

これまで家庭用ゲーム機(switchなど)でプレイしていたゲームをPCでやってみたいと訪れる小中学生や、レーシングゲーム専用のハンドル型コントローラーや格闘ゲーム用のコントローラーといった大人でも手が出しにくいアイテムまで揃っています

ゲームセンターで見たことあるような、スポーツカー式の座席まで完備

大窪さん

PC販売・修理を行う会社・m1n1ngさんと提携しており、普段はインターネット販売がメインで実際に触れづらいキーボードやマウスなどといったデバイスでの試遊もできます。そしてここで実際に買えます!

キーボードやヘッドフォンたち。他にもマウスや大きなマウスパット、パーツまで

パーツを複雑に組み合わせるゲーミングPCも作れます

 

谷矢
谷矢

ゲームを極めるもよし、自分に合うデバイスを試すもよし、まさにeスポーツの「ラボ」施設なのですね

イベントで認知を、サポートで普及活動を

営業時間外でしたが生徒のにぎわう声が

大窪さん

営業時間外は部活動での利用もあり、そこでコーチング(選手の技術向上や戦略の指導などを通じて、包括的に選手とチームのパフォーマンスを向上させること)も行っているんですよ。

 

プリメイドラボでは施設運営だけではなく広島へeスポーツを普及させる活動として導入サポートイベント企画を行っています。部活動へのコーチングもサポートのひとつです

 

eスポーツ導入サポート

大窪さん

こちらの生徒たちが所属するeスポーツ部は現在週2回、毎回3時間ほど練習を行っています。このように対面で集まることが出来る場合ケースを想定した指導練習を行います

真剣な姿勢と状況報告の声が聞こえます

大窪さん

創部1年目ですが精力的に活動しています。 現在6月初旬(記事掲載時期にちょうど行われている予定)にある大会の練習のため、8名ほど居る部員皆でLeague of Legendsというタイトルを練習しています。

リーグ・オブ・レジェンド
リーグ・オブ・レジェンドはチームベースのストラテジーゲームで、140体以上のチャンピオンの中から使用するチャンピオンを選べます。今すぐ無料で始めましょう。

縮めて「LoL」と呼ばれるゲーム。前回のeスポーツ記事でも取り上げさせていただきました。(https://www.pop-japan.co.jp/post236/#toc4  )

谷矢
谷矢

5人対5人で戦い、先に敵陣地の塔を破壊したほうが勝利するゲームです。一見シンプルなルールですがかなり奥が深く、国内外問わず長く競技シーンで採用されているタイトルですよね

マウスでクリックした場所にキャラクターが移動するという操作方法。そのクリック音がゲームの状況報告とともに部屋中に鳴り響いています。

大窪さん

部員みんな頻繁にコミュニケーションをとりながらプレイされていますよね。eスポーツは各々の環境を用いたオンライン対戦が可能なので、目の前で具体的なフィードバックが可能な対面での環境って意外に少ないんです。サポートのしがいがありますね

隣のモニターを見ながらフィードバックを受けているシーンも

谷矢
谷矢

部活動や学校以外にもサポートの事例はありますか?

大窪さん

全国的には公的施設や福祉の場に広がっています。プリメイドラボの事例としてはまだまだ少ないのですが同様のサポートを行う準備ができています

大窪さん

事例で言うと市役所・企業のスポーツ部。こちらは普及率が高い任天堂家庭用ゲーム機・Nintendo Switchでプレイできるタイトルから、先ほどの部活動でプレイされていたPCゲームまで様々なゲームのスタートをお手伝いさせて頂く事例です。そして一番多く相談されるのは、導入にかかる費用についての不安ですね

谷矢
谷矢

やはり一番気になるのはそこ。ゲーミングPCを1台買うのにも、20、30万円はかかってしまうイメージがありますし、インターネットで「これいいよ!」とおすすめされているゲーミングPCの値段には毎回驚いてしまいます

大窪さん

検索結果におすすめされるアイテムは高価ですよね。でも実はどんなゲームをプレイするか、またどこまでハイスペックな環境を求めるかによって価格は全然違ってきます。やりたいゲームに合うスペックのものや中古部品を組み合わせれば、実はそんなに高価にならないことも多いです

谷矢
谷矢

こうした案内がひとつあるだけでもeスポーツ参入のハードルは下げることができますよね

※今後買いそろえたいと思っているので、私も案内してほしいなと密かに思っています

大窪さん

こうしたインターネットで調べても分かりづらいことを、お客様の需要に合わせてサポートできる体制を整えています

 

 

大窪さん

その他にも、福祉施設のレクリエーションにも導入事例がありますね。マンネリ化しやすいレクリエーションの中で目新しさは抜群にありますし、レクリエーションの参加率が低めな高齢男性層にも興味を持っていただきやすいようです。

 

グランツーリスモ(モーターレースゲーム)というゲームを導入した際は、広島が自動車産業がもともと盛んな土地柄なのもあってか、興味を持たれる方が特に多かったそうです

「グランツーリスモ」シリーズ公式サイト | PlayStation
リアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモ」シリーズの25周年を祝おう。ドライビングシミュレーターの進化や美しいクルマ、フィーチャーを体験しよう。
ゲームジャンルは「ドライビング&カーライフシミュレーター」レーシングドライバーの生活を体験できるゲームで、現実に存在する車種を用い、レースイベントに出場して賞金を稼ぎながら車の売買・メンテナンスなどが行えるリアリティの高いゲームです。そのリアルさからプレイヤーから実際のカーレーサーになった話もあるほど。
谷矢
谷矢

私もグランツ-リスモはプレイしたことがあります!2作目なので20年以上前に出たゲームソフトになりますが、車好きな父が珍しくゲームにハマっていた覚えがあります。ずらりと並んだ車を見てあの車は~とうんちくを語っていました

大窪さん

今は7作目ですが昔の車が実装されているので、それらを懐かしむ方もいるのかも。レクリエーションがイベントのように盛り上がっていたそうです

このように子供から働き盛りの世代・さらには高齢者がそれぞれに合うスタイルでゲームに触れるための体制をサポートすることにより、ゲームが新たな角度からのコミュニケーション方法として幅広い世代から受け入れられつつあるのだなと思います

 

イベント企画や運営

谷矢
谷矢

ここまではeスポ―ツを始めるサポートを通じた普及活動についてお伺いしましたが、ここからはイベントを通じたeスポーツの普及活動についてもお伺いします

まずeスポーツのイベントはどのような規模や形式で開催されますか?

大窪さん

小規模のイベント例としては、プリメイドラボ施設内で個人主催のコミュニティイベントを行いました。ゲームタイトルは「ぷよぷよ」で、このタイトルのプロが参加したところ、プレイヤーのファンやゲームタイトルが好きな子供まで連鎖的に人が集まり約20人規模のイベントになりました

ぷよぷよポータルサイト
SEGAのぷよぷよポータルサイトへようこそ
『テトリス』と並ぶ落ち物パズルゲームの代名詞。同じ色の”ぷよ”を4つ繋げて消していくシンプルなルールで、対戦していくアクションパズルゲーム。eスポーツ専用に配信されているゲームソフトや特設サイトも存在しており、子供から大人まで幅広い年齢層に向けた大会も数多く開催されている
谷矢
谷矢

普段プレイしているゲームのプロが目の前でプレイしてくれる凄い機会だ……! 誰しも見たこと・プレイしたことのあるタイトルなのもあって、小規模開催のカジュアルさとマッチしたイベントになっているんですね

大窪さん

中規模のイベント例としては、PTA連合会主催愛媛県の公共施設で行われた大乱闘スマッシュブラザーズというタイトルのゲームのイベントがあります。参加者は150名、保護者の方を合わせると2~300人にのぼり、決勝戦はスクリーンでプレイシーンを投影。急遽実況解説を加えたことで会場は大いに盛り上がりました

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
任天堂の公式オンラインストア。「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」ダウンロード版、パッケージ版の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
公式略称は「スマブラ」。任天堂ゲーム(スーパーマリオやゼルダの伝説など)の人気キャラクターが、アイテムやステージギミックを駆使しながら同じステージ上で戦う、まさしくドリームマッチが叶う対戦アクションゲーム。25年前に第一作目がリリースされ、今ではeスポーツの格闘ゲーム大会種目として採用されているほど歴史ある人気タイトルに。世界大会の最高賞金総額は3000万円にまで上ったことも。

愛媛県で開催されたeスポーツイベント。親子で参加される姿も多くあります。

谷矢
谷矢

もはやスポーツのパブリックビューイングのようですね。実況解説される機会なんてプロスポーツ選手でなければそうそうないので、それも勝ち上がるモチベーションに繋がるのではないでしょうか

大窪さん

大規模のイベント例としては、運営補助として参加した全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2023の四国予選。タイトルは先ほど出てきたカーレースゲーム・グランツーリスモでした。イオンモールで土日に渡ってイベントが開催されました

足元のアクセル・ブレーキペダルは角度が調整可能。選手によってそれぞれ微調整されるんだとか

谷矢
谷矢

eスポーツの大会で本番が2日連続なのは珍しいですね。しかも公共的な施設や館内ではなくショッピングモールでの開催となるとかなりの方の目に留まるのではないでしょうか

大窪さん

そうですね、目に留めてもらうのも目的のひとつとしていたようです。大会自体は日曜日に行いましたが、前日の土曜日に同タイトルの体験会を開き、興味を持ってもらった状態で翌日のイベントにも足を運んでもらおうという流れで

谷矢
谷矢

興味を持った状態から人の白熱している姿を見るのは、ハマる・やりたくなるきっかけになりますよね。

大窪さん

更に両日併せてゲーム内で出てくる車を会場の隣で展示するなど、大会で扱うゲームジャンルそのものにも興味を持ってもらえる機会につくり上げられていました。

谷矢
谷矢

たたみかけてきますね!?  会場が大会の世界観に塗り替わりそうなくらいです。

 

どんなことから始めたら?

谷矢
谷矢

実は最近ゲーム実況を見る機会が多く、自分でもどうしてもやりたくなってしまい…… でも何から始めたらいいか分からないんです。実際どんなところから始めたらいいのでしょうか?大窪さんはどこから始められましたか?

ご自身のゲーム遍歴を思い出されながら

大窪さん

私は小学生からPCゲームに触れていて、「友達と一緒にゲームをする」「教え合う」をしていたら、気づいたときにはeスポーツと呼ばれる分野ができていて、それに流れるように参入していった感じでしたね

谷矢
谷矢

eスポーツって言葉は最近よく聞きますが、確かにいつごろからこの分野ができていたかと言われれば思いつかないですね…… ゲームが好き、という気持ちから地続きのようにeスポーツ業界に入り込んでいる方も少なくはなさそうです

大窪さん

eスポーツを始めようと思ってやるのではなく、「ゲームが楽しくてゲームを楽しくやり続けたい」という気持ちが突き詰められていった結果、それがeスポーツと呼ばれるようになったのではないかと思います。

ゲームが楽しくなる時は、クリアしたり勝ったりする瞬間が一番多いので、やはりゲームを「やってみる」ことが一番必要かなと

大窪さん

実際ゲームを「やってみる」という実践的なところでは、世間のトレンドとして家電量販店にeスポーツのブースがあることも多くなりましたし、まずはそこに行っても良いかも。テレワークで長時間使い易いという理由からビジネスの用途でも需要が高まり、ゲーム用デバイスの品揃えが一般的な店舗でも多くなったので、実際見て選べる選択肢も増えました

谷矢
谷矢

量販店のブースはなかなか種類が充実していますよね。迷うほど品揃えが良くなるのはプレイヤーとしても嬉しいことなのではないでしょうか

ゲーム用のデバイスは、耐久性や使い心地に特化しているのが特徴

大窪さん

もちろん、プリメイドラボもeスポーツの「始める入口」として各ゲームの操作方法や今のゲームの流行りまで様々な案内ができます。スタッフもみんなゲーマーですし、寄り添ったお話ができると思います

谷矢
谷矢

プレイヤーの目線から相談に乗っていただける、量販店やネットカフェにはない絶対的な魅力がありますね

大窪さん

また「初めて触れる」という点では、親御さんがeスポーツに興味を持った子供たちに自分では教えられることがなくここに来てみました、と来店された事例もありますね。 プリメイドラボがeスポーツと触れ合う場所として機能しているという実感になります

 

広島eスポーツの展望と将来性

谷矢
谷矢

では、インタビューの最後に今後の展望についてお伺いしたいと思います。これからプリメイドラボとして、どのような取り組みをしていきたいですか?

大窪さん

そうですね、第一に広島のオフライン(対面)イベントを増やしたいなと考えています。広島はゲームのプレイ人口と熱量がイベントの数と合っていないと常々感じていますし、イベントを開催することで盛り上がっている状況を少しずつ見える形にしていきたいです

「プレイヤーでなくても、eスポーツへの関わり方は無限にあります」

谷矢
谷矢

広島に拠点を置くプロチームも複数ありますし、もともとスポーツ大国である広島はeスポーツもスポーツとして大きく盛り上がるポテンシャルはあるはずですよね

大窪さん

そうですよね、大きなイベントといえば東京や神奈川で行われることが多いですが、広島も会場になれる場所に不足はないですし、海外でも知名度が高い都市なので、国際大会があったって良いはずですよね。そのためには、普及活動をもっと進めていかなければと

大窪さん

先ほどeスポーツをはじめたきっかけは流れで、とお話しましたが、そこにたどり着くまでに「人と一緒にゲームをする」「教えあう」ことをしていましたし、スタートにはやはり対面でゲームをプレイし合えるオフライン環境というものが必要だと思っています

対面だからできること

谷矢
谷矢

特に地方で盛り上げようとなるとコミュニティは必須ですよね。ゲームの内容や攻略について共有できる人や場所が周囲にあるかどうかは、ゲームのモチベーションとして重要な要素だと感じました

大窪さん

コミュニケーションを取りながら一緒にプレイする、そこからどんどん引き込まれて周りを巻き込んだブームをつくり上げられることができれば。そのためのオフライン環境、コミュニティやプレイ設備を、プリメイドラボとして作っていきたいですね

良いプレイには皆で「ナイス!」と声を掛け合う姿が

大窪さん

せっかくここ広島で活動していますし、広島のeスポーツ界は僕らにかかっているんだと気を引き締めながらこれからも活動していきたいと思っています

谷矢
谷矢

そのお言葉を聞いて、改めて今後の広島のeスポーツ界隈の発展が楽しみになりました!ポップジャパンとしても全力で応援しています。本日はありがとうございました!

大窪さん

ありがとうございました

 

まとめ

ということで今回は広島のeスポーツの拠点・esports space PremadeLabから、eスポーツに関わる事業イベント企画オフラインで身近なところから始めるeスポーツについてお伺いして参りました。

ここ数年の私はゲームをプレイせずゲーム実況動画などでゲームを楽しむ”見る専門”だったのですが、最近ゲーミングPCを買おうかなと思っていて(文中ににじみ出ていましたが)そのきっかけは兄と数年ぶりに一緒にゲームをプレイして楽しかったからだったなと、ふと思い出しました。

身近な人たちと一緒にゲームをプレイできる将来がより楽しみになったところで、本日は締めさせていただきます。

まずは安定したネット環境の整備から頑張ります。

 

取材先

esports space PremadeLab

〒739-0437

広島県廿日市市大野中央4丁目4-16

吉田屋ビル2階

 

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