こんにちは。ポップジャパンの石川です。
今回ののぼりラボは、ポップジャパンの社員インタビューと言う形でマーケティング部営業課の中村勇太(なかむらゆうた)さんにお話を聞きました。
中村さん
今期からポップジャパンは『風土改革』というワードの下で、新たな取り組みや組織づくりを進めており、期がスタートして一月ちょっとの現時点でも、社内は目まぐるしく変化しています。
中村さんは新卒でポップジャパン(当時ポップヒロシマ)に入社して10年以上、営業一筋で活動されてきた言わばベテラン社員。
今、大きな変換点を迎えているポップジャパンの中で、自分自身がどうあるべきか、どう変化し会社と時代と世の中に向き合うべきか、熱く語っていただきました。
入社のきっかけは募集内容の気になるワンフレーズ
「今日は久しぶりに『ポップジャパンの社員インタビュー』ということで、マーケティング部営業課の中村勇太(なかむらゆうた)さんに登場していただきました。よろしくお願いします」
「お手柔らかにお願いします」
「今回はリラックスした感じで中村さんの人物像に迫れたらと思いますが、最近少し痩せましたよね?」
「気付きましたか?そうなんです。以前に比べて人と会う機会が格段に増えたので、ちょっと見た目にも気を使うようになって。その成果ですね」
「序盤からいきなり『変化』に絡めたお話でスタートしましたが、中村さんは新卒としてポップヒロシマ(当時)に入社したそうですね。なぜポップヒロシマを選んだのでしょうか?」
「学生時代の僕はあまり就職活動に熱心ではなくて、学校に届いていた求人情報を見ていた中で、ポップヒロシマを見つけたのがきっかけです。そこには募集職種に『企画営業』って書いてあったので興味が湧きました」
「あー、『企画』ってワリと学生キラーなワードですよね。何かちょっとワクワク感を刺激すると言うか」
「実際に僕も「企画の営業かぁ…」って、惹かれてますからね。それで採用試験を受けて入社。現在にまでお世話になっています」
「中村さんが入社されてから会社は一度引っ越ししていますよね。大変だったんじゃないですか?」
「これはもう知ってる人も少なくなってきましたが、『引っ越し大作戦』というものがありました」
「あ、それは詳しく聞きたいです」
「特に現場の人たちが大変だったのですが、印刷に必要な版を作る機械が旧社屋にあって、印刷機は新社屋にあるって状態の期間があったんです。その間は旧社屋で製版したものを僕たちが車に積んで新社屋に持ってきて、ようやく印刷なんてことをしていました」
「工場が引っ越すなんて、あまり経験することではありませんが、それにしても大変でしたね。」
「確かに貴重な経験ではありましたが、二度としたくないですね」
「それが10年以上前のお話ということですが、それで入社されてからは実際に『企画』のお仕事ってしてたんですか?」
「え?企画ですか?」
「はい。あれ?『企画営業』って募集内容だったんですよね?」
「えー、企画・・・」
「企画の仕事は特に無かったですね」
「・・・」
「入社してからは、ずっと営業一筋でやってきました。だけど今期に入って企画の仕事も触れていますので、ようやく募集内容に沿った仕事ができるようになりました。だから、あの求人情報は決して偽りではなかったと言えるのです」
「そう言われると、何だか壮大なお話な気がしてくるから不思議です」
営業こそが自分の仕事。それ以外は無理だと思う。
営業は自分の天職だったと語る中村さん。
「入社以来、営業一筋で活躍してこられたワケですが、お仕事の喜びや『やりがい』が感じられるのって、どんな時でしたか?」
「お客さまが困っていることを一緒に解決していくことは『やりがい』を感じますし、入社当時の頃は『のぼり旗を刷る機械』を持っている会社も少なかったので、『ポップヒロシマにしかできない仕事』ていうのが多くありました。そしたら、勘違いができちゃうんですよね」
「勘違い?」」
「自分は営業として会社の看板で仕事してますから『ポップヒロシマにしかできない仕事』イコール『俺にしかできない仕事だ!』なんて勘違いができちゃうんです。口では言わないですよ(笑)だけど、それは本当に楽しい感覚ですね」
「ポップジャパンには当然、営業の他に色々な部署がありますが、浮気しようという気も起きなかったワケですね」
「それは本当に無かったですね。と言うか僕、営業以外は無理です」
「営業担当としてお客さまとお会いし、お話をすることが多い中村さんですが、いわゆる外からの声としてポップジャパンの変化を感じることってありますか?」
「お客さまとお話する時に「ポップジャパン?あぁ、知ってる知ってる」って言ってもらえる機会は凄く増えました。それと「採用活動で人が集るようになった」という話は聞きますね」
「知名度が上がってきているということかな」
「だから営業としては『知られている会社』として、お客さまの期待に応えられる重要さがどんどん大きくなると思います。「あれ?ポップジャパンって実際はこんなもの?」って思われないように努力しなきゃいけないから」
「考えることの種類が変わってきた感じですね」
「そうですね。全然変わりましたね。お客さまが困ってることに対して「こんな事例がありましたよ」とか「こうしたらいい感じですよ」って、説明して納得してもらえるような動きを続けなきゃいけません」
「一朝一夕で身につくことでもないですが、この業界で長く活動してきた中村さんだからこその知識とか経験が役立つこともあるんじゃないですか?」
「どうかなぁ。今の状態を例えると・・・」
「脳みそを鷲掴みにされて「オラー!!やれーーーー!!!!」て言われてる」
「そんな感じです!」
「ちょっと、分かるような分からないような…」
時代は変わる。自分も会社も変わらなければ生きていけない。
「今まさに中村さん自身ももがいてて、会社自体も変革しようとしているポップジャパンですが、「将来こんな会社になったらいいなぁ?」なんて思いはありますか?」
「これは冗談でも何でも無くて『利他』がキーワードかなって思います。利他、そして『自利』ですね」
「利他というのは、自分以外の人の利益のために動くこと。そして自利というのは巡り巡って自分の利益につながるという考え方ですよね。ザックリですが」
「そうですね。利他があっての自利、自利があっての利他という循環が仕事の中で実現できてたらいいのかなって思っています」
「なんか・・・壮大ですね」
「だけど、僕たちが今までやってきた営業活動の中にだって『利他の精神』はあったんですよね。『お客さまのために納期を間に合わせる』とか『価格を頑張る』とか」
「言われてみると、確かにそうですね」」
「だけど、それがきちんと『自利』というかたちで自分たちへ戻ってきてなかったのかなと。『自分たちの利他な考えが本当の意味でお客さまに為になっているのか』なんてことも、別に意識していなかったんですけど、そこの流れを意識して『意味のある利他』ができたら、自利につながるのかなって思います。」
「いいですね。やっぱり自利ってのは大事というか、そこがないと苦しいですよね」
「とは言え、あんまり『自利だ自利だ』というのもいやらしいので、そこはバランスですけどね」
「そんな会社の未来とは別に、我々が今いる布染め物という業界の未来について、営業活動を通じて感じることってありますか?」
「電通から出ている『日本の広告費』とかのデータをよく見ているんでけど、僕は広告費って下がっているのかなって思っていたんですけど、実際は伸びているんですよね。内容で言うと、やっぱりネット広告が一番伸びてて紙媒体は減っているんですけど。だけどその中でのぼり旗が含まれるポップ広告の分野もそんなに減ってはいないんですよね」
「けっこう意外ですね」
「意外でした。逆にマス広告は減ってきているんですけどね。とは言え『のぼり旗』という商材に限って言うと増えようもないのかなと感じてはいます。例えば日本全体を見渡してみた時に『のぼりを置いていい場所』って数が決まっているんじゃないかと思うんですよね」
「それは法令とかそういう意味でですか?」
「そうです。それは10万箇所か20万箇所か分からないですけど、これからその場所がどんどん増えていく未来というのは、ちょっと無理があるよなって。」
「のぼり旗が設置できる場所というパイが限られてるんじゃないかって説は面白いですね」
「これから日本の人口が減っていく中で、商店の数が減れば必要とされるのぼり旗も設置される場所も減りますよね。だからのぼり旗が増えることって無いと思うんですけど、その空いたスペースに入る何かが考えられたら面白いんじゃないかと思いますけどね」
「その辺の新しい考え方なんかで新入社員に期待してる部分ってありますか?」
「いい意味で業界の非常識人であってもらいたいと思いますね。やっぱり常識を知らないってことを活かして欲しいです。色々な既成概念をブチ壊してほしいですね。そして僕を含めてポップジャパンには、その非常識を受け入れる会社でありたいです」
「『ダメだ』とか『やめろ』なんて言わずに、本来ありえないことを逆にやらせてみるのはいい変化につながるかも知れませんね」
「や、でも最近そんな組織ができあがりつつあるのかなと思ってるんですよ」
終わりに
長くポップジャパンで営業の仕事をしてこられていた中村さんですが、「まだまだ新兵の気持ち」といっていたのが印象的でした。
「企画営業」という仕事の中で、新たに身につくテクニックとこれまで積み重ねてきた知識と経験、いかに混ざり合い相乗効果を生み出すのか、とても楽しみです。
変革をしようともがくポップジャパンの中で、自分の次のステージへ向けて走る中村さんの活躍に、今後もご期待下さい!
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